ライブペインティング 2017.11.18

先週末、11/18は水戸のcafe清らでバロンと世界一周楽団とミロコマチコさんのライブペインティングだった。前半が世界一周楽団のライブで、後半がミロコさんの絵と僕らの音のライブペインティング。

色々なライブをやってきたけど、こんなにお互いに影響を受けたり与えたりする表現ってライブペインティングならではだなと思った。

ミロコさんがキャンバスに筆を走らせ、滑らせ、叩く音がすごく面白くて、それは描いているより踊っているようで、あの動きと音がとても気持ち良かった。僕らの音楽は歌があるから、ある程度は事前に何を歌うかは決めていたけど、曲順や曲間の時間は自由だった。曲じゃない時もあった。普通に会話もあった。影響されたし、僕らの音や曲が変わる度に風景も変わるだろうから、ミロコさんも影響されたんだろうなと思う。

ミロコさんの絵は色々見てたし、絵本も読んだし、ライブも見に来てくれたし、CDも聴いてくれて、僕も彼女のライブペインティングを見に行った。だからお互いに世界観は共有していたと思う。でも実際にステージに一緒に立つと共有してた世界とは逆に自分を専有してくるものがある。それは孤独だ。

そして、ライブが始まっていつも気がつくのは「あ、またこの孤独と戦わなきゃ」て。

結局、影響を受けながら、最後はこの孤独が頼りだなと思った。

表現はいつも孤独から始まると思う。誰といても、どこにいても、生みだす時は一人で始めなきゃいけない。そうしないと、緊張が生まれないし、その後やってくる緩和と感動もない。

ライブペインティング中、ずっと今と次を考えながら神経を研ぎ澄まそうとする。会場の状況も否応なしに影響してくる。屋外なのか屋内なのか、広かったり狭かったり、寒かったり暑かったり、誰かの携帯が鳴れば空気は一変するし、途中から入ってくるお客さんもいる、赤ちゃんが泣く時もある、様々な条件と出来事が合わさってその場の空気ができていく。だからライブをする人間はその場の空気に常に対応する力が必要だし、自分さえもその空気を作ってる一部であると思えば、ライブの文字通り「LIVE」その場で生きるしかない。

世界一周楽団のメンバーも色々な音を出していて面白かった。熊谷太輔が今まで見たことない楽器を仕込んでいて、用意周到やなと思ったり、ギターの八木橋さんがずっとエフェクターをいじっていたり、ベースもクラリネットもトランペットも、自分の楽器で普段やらないこと沢山やってたのが面白かった。みんな孤独だったんだな。

孤独と共有、緊張と緩和を繰り返しながら、1時間45分。

ずっとキャンバスに向かっていたミロコさんが振り向いて踊り始めた時に、「あ、描けたんやな」と思った。お客さんも踊ってた。 絵を見ながら踊ってた。こんな風になるんだと思って、感動。感動。

ミロコさんの描く色、僕らがだした音、連続するあの瞬間は孤独と孤独が出会って次の行く先を見つけては、爆発を繰り返してできる小宇宙のようだった。

楽しかったな。打ち合わせしなくて良かったなと思う。ただその反面、もう少し打ち合わせしてたらあんなに疲れなかったかも笑、とも思った。なんか人生みたいだ。

「音はだしたら消えるけど、絵は描いたら残る」ってミロコさんが言ってた。君と僕の会話は消えていくけど、記憶は残る。いい1日でした。時間かかったけど、あの日起こったことを素直に書けたかな。

cafe清らさん、newtonさん、ミロコさん、世界一周楽団さん、お客さん、お疲れ様でした。ありがとう。また会いましょう。

BARON